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石垣島の伝統工芸品・八重山ミンサー

gf2290507965x沖縄には実にたくさんの伝統工芸が息づいています。独自の伝統と文化を継承し、現在にまで引き継がれているそれらは沖縄土産の定番としても親しまれており、熱心なファンも多いようです。

石垣島を代表する伝統工芸品の1つが八重山ミンサー。綿糸を平織りで仕上げていくミンサーは、5つのマス目柄と4つのマス目柄を織り込み、両脇に小さなマス目が切れ目なく並んでいるのが特徴的です。ミンサーは今から400年ほど前、沖縄で綿花が栽培され始めた時期に作られるようになったといわれています。名前の起源については諸説ありますが、糸をきつく織り込む綿狭(メンサー)と呼ばれていたものがなまってミンサーになったというのが通説です。

通い婚が主流だった琉球王朝の時代、女性が想いを寄せる男性にミンサーを贈ったとされています。5と4のマス目で「いつ(5)の世(4)までも」という言葉を、両脇のマス目でムカデの足をイメージし、この2つを組み合わせて「いつの世までも足しげく通ってください」という意味を込めています。昔と変わらず手織りで丁寧に織り上げられている八重山ミンサー。元々は藍色だけが伝統色でしたが、今では赤や黄色などのカラフルな色合いやデザインが増え、帯や反物はもちろん、キーホルダーやバッグ、コースターなど商品の種類も多種多様になっています。

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また、八重山ミンサーはお土産として購入できるだけではありません。ミンサー織りを実際に体験することもできます。石垣島にあるみんさー工芸館という施設ではコースターやタペストリーなど、時間や難易度に合わせてコースを選び、自分だけのアイテムを作ることができます。指導員の方が直接指導してくれるので、はじめてのミンサー作りも「なんくるなるさー」です。この手織り体験つきのプランを用意しているホテルもあります。観光スケジュールも立てやすくなるので、こういったプランを使ってもいいでしょう。沖縄でしかできない体験型観光で、伝統工芸の歴史に触れてみるのはいかがでしょうか。


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